【体験談】適応障害の経緯と症状、もし当時に戻れたらどう対応するか

前回の記事では、適応障害に当てはまる症状がある方に向けて

とにかく早く

  • 病院に行く
  • 辛いことを相談する
  • それでも対処ができなければ、とにかく休む

ことの必要性についてお伝えさせていただきました。

【体験談】もしかして適応障害かも?と悩んでいるあなたへ

今回は私がこのような考えに至った実際の経緯や症状の経過についてまとめてみました。

症状の内容や程度は個人差がありますが、私と同じような症状に悩んでいる方の行動の後押しや症状の改善に繋がれば幸いです。

原因

私が適応障害になった原因は、“転職直後の職場の人間関係によるストレス”でした。

  • マンツーマンで指導してくれた男性社員からの暴言、自己中心的な行動に振り回される
  • 部署内全体の人間関係も悪い(この男性社員と私以外の女性社員が対立している)
  • 私が双方の間で板挟みになる

2023年1月に現在の会社に転職しましたが、これらの理由から入社後僅か約半年(7月中旬)で休職という結果になってしまいました。

症状の経過と対応

適応障害の症状は約入社1ヶ月後から現れ始め、少しでも改善するために色々対応しました。

しかし結果的にはほとんど効果がなく、次第に悪化していきました。

初期(1〜2ヶ月目)

症状
・家に帰っても仕事のことが頭から離れない

・特に理由もないのになんとなくドキドキしている時間が多い

対応
・特になし

・自分が心配性で考えすぎなんだと思い、なんとなくやり過ごす

中期(3〜4ヶ月目)

症状
・不眠
(布団に入っても思考がグルグル止まらず、寝付けないまま朝を迎える)

・帰宅後は何もできず倒れこむ

・仕事のミスや男性社員・上司に言われたことを思い出し、常にマイナス思考

・無意識に涙が出る

対応

・最初はただの寝不足だと思い、
 市販の睡眠薬を服用するが効果なし

・流石にまずいと気づき心療内科へ通い始める

・睡眠薬と抗不安薬を処方してもらう

・薬を服用すればなんとか仕事ができる状態
・現状維持がやっとで症状の改善はなし

後期(5〜6ヶ月目上旬)

症状
・相手が言っている内容が正しく理解できない
(頭が働かず、ただ言葉が右から左へ流れていくだけの感覚)

・周囲の人から体調を心配される

・職場にいる時も涙が出る

・仕事終わりにふと死を意識し始める
(駅のホームに飛び込んだら楽になれるかなと頭をよぎる)

対応

・ようやく上司に人間関係の悩みを相談する
 しかし特に改善されたことはなかった

・服用している薬も効きにくくなる
・薬の種類と用量を増やしてもらったが、
 症状は改善しない

休職直前(6ヶ月目中旬)

症状
・ベッドから起き上がれず欠勤

・心の糸がプツンと切れ、”あ、もうダメだ”と悟る

対応
・欠勤した日に心療内科に行き、休職の診断書をもらう

・翌日診断書を持って出社、最低限の引継(単独で対応中の業務等)を行い休職へ

もし今の自分だったらどう行動するか

経過を振り返ると、症状の悪化や休職となった原因は症状が出始めてからの対応が遅かったことだと思います。

そこで、現在の私の視点から当時の自分はどう行動すればよかったか改めて考えてみました。

私と同じような症状で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

初期症状が数週間〜1ヶ月続いた時点で病院へ行く

  • 家に帰っても仕事のことが頭から離れない
  • なんとなくドキドキしている時間が多い

これらの私の初期症状は、経験したことがある人も多いと思います。

一時的な症状であれば気にしすぎる必要はないかもしれません。

ですが、数週間〜1ヶ月も続く場合は、病院(精神科や心療内科)の受診をお勧めします。



こんな症状で病院に行ってもいいの?という疑問もあるかもしれません。

しかし、症状が軽度のうちに受診することで

  • 治療が必要なかったとしても、医師に相談することで安心感に繋がる
  • 治療や服薬が必要な場合でも、量や期間は短くなる

といった大きなメリットがあります。

中期の症状が出た時点で相談する

  • 不眠
  • 帰宅後は何もできず倒れこむ
  • 常にマイナス思考
  • 無意識に涙が出る時がある

今振り返ってみると、このような不調が複数出ている時点で、既に自分だけではどうしようもできない状態になっていたと思います。


特に不眠の症状がとても辛く、

仕事の効率が下がる→ミスが増える→ますます落ち込む

という悪循環に陥ってしまい、その他の症状もどんどん悪化していきました。

そのため、これらの症状が出た時点で勇気を出して相談するべきだったと後悔しています。

周囲の人に体調不良に気づかれた時点で休む

後期になるとかなり症状が悪化し、とにかく会社に行くことだけで精一杯な状態でした。

  • 相手の言っている内容が正しく理解できない
  • 職場にいる時も涙が出る
  • 死を意識し始める(駅のホームに飛び込んだら楽になるかなと頭をよぎる)

ここまでくると流石に周囲の人にもかなり心配されるようになってしまいました。

第三者から見ても体調不良と分かるということは、相当症状が悪化していると認識し、早く休むべきだったと思います。


また、一度気づかれてしまえば周囲に気を使わせてしまいます。

そしてこの状態ではまともに仕事ができず、かえって迷惑をかけているということに気づくべきでした。

最後に

この記事を読んでくれている方も、現在とても辛い思いをされているかもしれません。

そんなあなたへお伝えしたいのは、

・もっと自分のことを大切にしてほしい

・一人で抱えなくていい、もっと周りを頼っていい

ということです。


適応障害となってしまった私の事例を通して、

客観的に自分の症状や状況に気づいてほしい

症状を悪化させないために早く行動してほしい

と切に願っています。

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